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Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.05.06,Tue
「バナナマン日村がキモい」

静岡ミラノ1で19:15の回。客入りは13人。
ゴールデンウィーク最終日ということもあり、カップルの客が目に付いた。大方アカデミー賞に釣られて見に来たんだろうけど、まさかこんな残虐に人を殺したり、負傷して血べっとりなところを自分で手術する様子を克明に描写したりな映画だとは思わなかっただろ。ざまーミロ、と思ったら終わった後に
「結局あの人、死んだの?」
だの和気藹々と喋ってたりしてるの。

それはともかく、ここまで緊張して見た映画も久しぶり。
ある平凡な男が・・・つーんだけど、ベトナム戦争帰りで腹が据わってる、つーか結局命を危機にさらさないと生の実感を味わえなくなってしまったんだろう、こいつがたまたま麻薬取引のトラブルで大金が放置されているところに行き会って、持ち逃げする。
それを追いかけるのがマッシュルームカットの殺し屋。こいつがキモい。バナナマンの日村を大きくして目を据わらせてさらにキモくしたような感じ。
こいつが独自のキモいこだわりを炸裂させる。
とにかくこの男のキモさは必見。きんもーっ☆このキモさが最大の恐怖。

逃亡中に発信機を見つけた後の流れは、一手先を見せられる恐怖で場内身じろぎひとつない張り詰めた雰囲気。
ただ、人間2時間緊張しっぱなしになるわけにもいかないから、ダレ場つーか息の抜きどころを探してしまう、そしてダレ場として見つけたのが保安官のシーケンスだった。だから最後の視点の転換についていけなかった。
息を付いている間に終わっちゃった。完全に見方を間違えた。
この映画、保安官が主人公だったんだね。

でも完全にバナナマン日村に食われてたよ。その圧倒的な存在感と武力で世界を支配しているように見えて、実はもっと大きな力の前では無力。そんなアクシデントの描写には久々に映画館の座席で飛び上がってしまった。

この映画のタイトル「ノーカントリー」、原題は「No Country for Old Men」だそうだけど、その意味するところは、神のいたずらの下に、どんな力や経験を得ても人間には秩序や絶対の支配など作りえない、ってことなんじゃないかと思ったり。
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Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.04.18,Fri
「大いなる説教」


静岡オリオン座で4月18日12:20の回。

珍しい金曜日公開、俺にとっては珍しい昼の回ということもあり、70人ほどの客入りが多いのか
少ないのかは比較のしようがない。

ロバート・レッドフォードのファンなんだろうか、アクションかつ政治的な内容に見合わない雰囲気の比較的高年齢の女性が多かった。レッドフォードも71歳だもんなー。

映画自体は、ドキュメンタリー映画のエンディングの語りを再現ドラマと妄想ドラマで肉付けしたような感じ。
目的を見失っている学生を叱咤する老教授、その教授の教え子で志願兵としてアフガニスタンに派遣された2人、アフガニスタンでの作戦を指揮する若き政治家、この3つのドラマが同時に進行する。

戦争やアメリカの存在への問題提起というより、資本主義そのものへの疑問が投げかけられてるように思った。
志願した2人も貧困からの脱出が志願の大きな原動力になっているしメリル・ストリープだって親の介護のために正義を捨てたわけだし、ゼニに縛られてる限り、のど元に生活を突きつけられている限り、その現実の大元に切り込むことなんか出来ない、でもそれらから自由な身分がある、なにやってるんだ、学生は!

ってレッドフォードが言ってた。
Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.04.18,Fri
静岡シネギャラリー右側で4月18日14:55の回。
客入りは20人ちょい。

タイトルと永作博美が理由で見に行って、蒼井優にやられて帰ってきた。
蒼井優はフラガールで認知して、クワイエットルームでぉぉと思って、そして今回。
調べてみたら「亀は意外と速く泳ぐ」のクジャクと「男たちの大和」の松山ケンイチの彼女役か。
あー、あれも松山ケンイチがらみか。印象に残ってる。
「星になった少年」の柳楽優弥の彼女役はなにも残ってないけど。
今後、この人目当てで映画を見に行くことになりそうだ。

地方都市の美術学校が舞台だけど、そもそも地方にこんな美術学校はないでしょ。
こんな講師も、こんな出来事も、まずないと思うよ。もっと生臭い臭いのドラマになるはず。
都会のオシャレのいいところと、地方ののほほんのいいところのいいとこどりのファンタジー。
リアリティゼロだから素直にうらやましいなーと思える。

作品としては演出の技術が目立ちすぎ。まったりとした流れの中で構図が不自然な長回しとか、
突然「さてここで問題です。この場面は何を意味してるでしょう?
シンキングタイム!チャーンチャカチャカチャカチーン!答えをどうぞ!」
って割り込んで来るような感じ。
こういうクイズ映画が好きな映画マニアは多そうだけど。映画検定とか受けてそうなタイプは
この手の映画が好きでしょ。

Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.04.15,Tue
「良心的に作られてるとは思うのだが・・・」

MOVIX清水7番スクリーンで18:50の試写会。
公開2週間前の試写会、普段試写会で使わない7番スクリーンという条件が重なり、サプライズがあるのかと思ったらなにもなし。
存在すら知らなかった映画で、まったくなんの予備知識もなく見た。

単純な話の割りに、序盤は現実と回想が行ったり来たりの構成で、世界がイマイチよく分からない。
どういう物語がどんな方向に行こうとしてるのかが見えないうちに
どこか妙な不安感を抱かせる演出がなされている。設定が明らかになるのは大分時間がたってから。それが確定する瞬間、食卓にイスが4つあって席が3つしかない場面はなかなか衝撃的。
サイコホラーじゃないかと思ったほどだ。

原作が海外児童小説ということで、無理やり日本に当てはめたために多少無理な部分が目に付いたけど、それは些細なこと。
全体としては子役がよかったけど、あとはピンとこなかったかな。
とはいえそれは映画のよしあしじゃなくて、俺の生活環境によるものだ。視点をどこに置いたらいいのかがよく分からなかった。
親ではないし、子だった時代ははるかかなた、しいて登場人物に近い立場を考えると兄か?あるいは弱くて引きずる男とか。
確かに妹がいると家族の中心になっちゃって代わろうにも代われないあたりとか、心をぽっきり折られた男がチャンスを逃しても傷つけまくっても平気だとか、見てて必要以上に痛すぎるところばかりが残る。
ま、要するにこの映画にはお呼びじゃなかったってことだ。

ラストシーン、犬は馬鹿だからそっぽ向いてるってところが良かった。あれがにゃんこだったら霊を追いかけてガン見してるところだ。

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Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.04.08,Tue
清水映画祭、MOVIX清水9番スクリーンで20:30の回。客入りは8人。
ハンガリー動乱に散った女闘士と、水球でソ連を破った恋人の話。

市街地戦の場面はミニシアターじゃもったいない。シネギャラリーだったら別の印象だったかも。ましてDVDじゃなにも伝わらないだろう。
戦車が自家用車をメリメリ潰していくシーンは圧巻。戦車の中から視点での無差別攻撃とか、手足が千切れていくあたりの迫力は説得力十分。

一方で水球の試合が物足りなかったのは、実況アナウンサーがいるのが当たり前の文化に育ってしまったからか?やり過ぎの演出の割りに盛り上がらないままにラストシーンになだれこんでしまって、締まらないエンディングになってしまった。

つーかヴィキが捕まるあたりから、仕事が息切れしたような気がする。無防備に銃を持って道を歩いていて捕まりました、って、あのなー。画竜点睛を欠く 、って感じ。そこがリアルなのかもしれないけど。
一時の勝利の直前、戦車が花で飾られた描写があったけど、天安門事件のときも直前まで学生と兵士は戦車に触りながら談笑してたんだってね。そんな話を思い出した。

ところで共産主義時代のハンガリーといえば自殺率が世界一高い国として有名だった。これがハンガリー人は神経質で感情的だとの偏見にもつながっているんだろうけど、統計のマジックでどうにでも出来るものをあえて公表してきたところに、東欧最初の民主化、そしてピクニック事件を経てベルリンの壁崩壊へとつながる一連の歴史の根底に流れるものが見えるように思う。
その歴史の根底に流れているものは血なんだろうな。
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