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Posted by RRD ◇3MranranlY - 2007.06.20,Wed
http://www.mag2.com/m/0000227749.htm  静岡銀幕週報より

「前半コミカル+後半シリアスの足し算映画にはもう飽きた」

6月20日、19:00からの静岡東映での試写会。

映画自体には落ち着きと言うか大作っぽい雰囲気がある。ただ、この映画のいいところは
すべて西田敏行、佐々木蔵之介、香川照之、この3人の魅力で持ってるようなもの。
台詞は大して面白くないけど、この3人の力技で無理やり笑わされる。
面白い英語の吹替を入れて海外に持っていったら、アメリカあたりでそれなりに評価されると思う。

お参りする神社を間違えてロクでもない神様に憑かれる若武者の葛藤。
貧乏神・疫病神ときて、最後は死神が。ここで幕末の佐幕の武士としての死に様と
リンクさせた死生観を語らせるのだが、これがどうにも上滑り。

前半はテンポが良くてコミカルで、後半に妙に高尚なテーマをくっつけてずっこける、
こういうエンタメと芸術の単純な足し算みたいな、言うならば
猿の上半身と魚のしっぽをくっつけて人魚です、みたいな映画はもういいよ。
コメディを見たい人も、生き様を見たい人も、誰も納得しないよ、こんなの。
どんな客がこの映画を喜ぶと思って作ったんだろ?
というか、客を喜ばせるための映画じゃなくて、最初から業界を食わせるために
作られた映画なんだろう。
役者は冴えてるし、映像もいい。ただ、志だけが低い。
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Posted by RRD ◇3MranranlY - 2007.06.19,Tue
シネギャラリーで12:25の回。客入りは25人ほどと意外な入り。
字幕の見にくさはなんとかしてくれ。
俺は四国遍路の経験があるんだけど、聖職者のクソさは世の東西を問わないね。
でも国道歩きの多い四国とこの道は比べ物にならない。それともいいところだけ映してる?
いびき軍団は笑えた。同じ道を同じ方向に歩いてるんだから、大体付かず離れず、
どっかで何回も鉢合わせしちゃう。
映画の雰囲気としては1人歩きの四国遍路よりは、合宿で運転免許を取ったときに近かった。
いろんな世代でいろんな事情を抱えた人達が同日入所の連帯感で、この映画のような感じだよ。
俺が取ったときはひらがなしか書けない年下の男の子がいてね・・・。学科試験で出る漢字を教えてたのを思い出した。
誰をもネガティブに描いていないのが実にいい。口げんかだって口調がラップみたいで
リズミカルで憎めない。人間を暖かく包む、神と同じ目線で描かれていた。
Posted by RRD ◇3MranranlY - 2007.06.12,Tue
http://www.mag2.com/m/0000227749.htm  静岡銀幕週報より

6月12日19:00からの静岡東宝4階での試写会。

「a」の数と「!」の数を確認しなきゃいけない面倒くさいタイトルでムカツクけど
今年ここまでの邦画では段違いにいい。

キモオタ高校生が京都への修学旅行をきっかけに舞妓オタに。
この高校生役を37歳のアベサダが特殊効果も使わずにそのまま演じているところが
いい意味での演劇っぽさを醸し出す手助けになっている。
ネットで舞妓オタを気取ったところでお座敷遊びもしたことがない、ただの口先厨房。
掲示板で彼をせせら笑う荒らし(でもないのだが)は、実は年俸8億の野球選手。
なけなしのゼニで茶屋に飛び込むが、一見さんお断り。
しかし実は社長が実は同好の士。こうなると仕事をリンクさせるとはいえ
ある意味「ハマちゃん」「スーさん」の釣りバカ状態。

アベサダの七面六臂の大活躍は、最後には全面トッピといった方がいいものだけど、
人間ってのは夢中になるといかにオバカで愛らしい存在になるかを存分に物語る。
来たね、とうとう阿部サダヲが来たね。いつか来るんじゃないかと思ってたけど、やっと来た。
いや、試写会の舞台挨拶に来たんじゃなくて、時代が来たって意味で。
脇役で輝くアベサダ、というイメージが強かったけど、これで払拭。

試写会という満員の環境ということもあって、細かい(けどベタ)な部分で何度も笑いが
おきていた。大人計画の演劇の雰囲気をそのまま映画にしたような感じで、人間のバカさ加減と
愛らしさをデフォルメしつつ盛り込んで、サブカル臭への嫌悪感のようなものさえなければ、
誰からも暖かく見守られる、邦画には珍しいラブコメとして成立してたんじゃないかと思う。
ま、ラブコメっつーとちょっと違うか。
でもラブでコメだよな。エロがなくて健全すぎてびっくりしたくらいだ。

最前列で見たせいで、スクリーンに映る舞妓さんの肌の白さの代わりにスクリーンそのものが
見えてしまったのが心残り。ただそれでも舞妓さんの世界の魅力は十分に伝わってきた。
今まで全然興味がなかったけど、俺、多分、こういう遊びが好きだと思う。
Posted by RRD ◇3MranranlY - 2007.06.07,Thu
6月7日、静岡東宝1階で19:00からの試写会。

時間軸が行き来する部分が分かりにくいけど、ああ時間軸が行き来してるなぁと
思えば、あとは普通に分かると思う。
プレステージってpre-stageだと思ってたらprestigeなんだね。威厳とか偉大とかいう意味。

水槽からの脱出イリュージョンで奥さんを亡くしたマジシャンと、その手首を縛った
アシスタントマジシャン、2人のマジシャンのライバル物語。競うのは瞬間移動のネタ。
瞬間移動のネタの定番は替え玉。消える人と現れる人は同じように見えて実は違う。
しかし両者ともにそれでは説明できない部分がある。しかも片方は舞台下に消えるだけではなく
水槽に閉じ込められて死んでしまうのだ。さらにもう片方のマジシャンはその舞台下に潜り込み、
殺人容疑をかけられてしまう。
命がけのだましあいに見えるが、実は2人ともだましている相手はライバルのマジシャンではなく観客。
その結果、2人ともが思いもよらぬ運命をたどる。時に勝者に見えて敗者、またその逆。

ストーリーが実に良く出来ている。一つだけ空想の産物があるのが引っかかるところだけど
時代背景を考えるとこれも好意的に解釈できる。不思議なものとして納得して、
後はどうでもいいものとして。そういうものの存在が許されていた時代として。

科学と魔術と手品との間に境界線が引かれようとしていた時代、それでもまだ科学の人である
エジソンですら霊界と通信しようとしていた時代。まして下々の人間にとっては、
存在するものと存在しないもののほかに、存在するのかどうか分からないものが
たくさんあったんだろう。そして理屈では存在しないだろうけど、でも存在したほうが
面白そうだ、というものの存在をあえてだまされて信じようとしていたのだろう。
ちょうど俺たちがつい最近まで積極的に存在を信じようとしていた役人や政治家の良心と同じように。

存在しないのに存在してほしいという庶民の夢を叶えてくれる。そこでは共通しているのに
庶民を驚かせ喜ばせるために、ゼニにならなくても命を張れたのはマジシャンだけだろう。
タネへのこだわりに全人生を賭ける美学はあまりにも切なく美しい。
それもこれも、客の喜ぶ顔を見たい、その純粋な目的ゆえ。

なにかのマジックの本でジョークではなく実話として、こんな話を読んだことがある。
すごいマジシャンがいた、出来るマジックはただひとつ、ビールを懐から出すことだけ。
しかし、いつでもどこでも、タネを仕込む暇もなく求められれば懐からビールを出すことが出来た。
彼は寝るとき以外はビールを懐に挟んで生活していたとか。

テスラとエジソンも似たようなライバル物語を繰り広げていたのかも。
このサイドストーリーも面白そうだ。
Posted by RRD ◇3MranranlY - 2007.06.05,Tue
http://www.mag2.com/m/0000227749.htm
静岡銀幕週報より


「命がけの絶望と帰るべき場所」
6月5日、19:00からの静岡東宝1階での試写会。

俺にとって南米と言えばタカアンドトシだし、マヤといえば伊吹。その程度の認識しか
持ち合わせていないせいもあって、この映画のリアリティは半端ではなく思えた。
大掛かりに派手な演出なのに、少なくとも「誰が見ても破綻」「誰が見ても興ざめ」
という場面がない。
そのリアリティの中で切々と切なさを訴えかけてくる前半。マゾっ気があったら映画を
見ただけでエクスタシーに達しそうな陵辱の数々。ここで性的な凄惨さを描かないところが
アメリカ的といえばアメリカ的。ただそこが想像を駆り立てる部分でもある。

主演はブラジルのスーパースター・ロナウジーニョ。メル・ギブソン監督の説得もあり
サッカーを捨ててまで出演したらしい。しかし彼はほとんどなにもしない。
マヤの都会から奥地に来た奴隷狩りに襲われ、なされるがまま。かろうじてこそこそと
井戸に自分の家族を隠すのが精一杯。誇りを守るため以外の意味を持たない無駄な戦いを
することもない。ただ、されるがままに連行され、生贄台に乗る。無力。
三蔵法師のような皆既日食を生かしたハッタリをかますかと思えばそうでもない。
そんなロナウジーショに超人パワーを与えるのは・・・

女が競りにかけられる中、男は青く塗られ、その先に続く道の壁に運命が描かれている
あたりとか、ゴンゴロゴンゴロ転がってくるあたりとか、上手い。本当に上手い。
ここまで絶望をリアルに描いた映画も近年にはないと思う。リアルな絶望だからこそ
過去と現代との命の価値の軽重の差こそあれ、俺の実生活の中での絶望とのリンクが感じられる。
絶望した!現代資本主義に絶望した!
この作品は明らかに現代のアメリカの横暴をモチーフにしている。それに対してメル・ギブソンは
残虐描写の対極にひとつの答えを照らし出した。
新しい始まりを探そう。

「新しい始まりを探そう」ってのが既にマイブームになってる。
 
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