忍者ブログ
http://d.hatena.ne.jp/RRD/ に移転しました
Posted by - 2025.02.03,Mon
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.03.15,Sat
静岡ミラノ3で19:40の回。客入りは40人強と大作並みの入りだけど、「明日の記憶」との併映で回数が少ないせいだろう。

犬の10戒という作者不詳の短編詩から派生しているという。犬好きは大変だね。10も約束があって。
その点、俺たち猫好きにあるのは、たった「一つのルール」だけ。オールドデュトロノミーはこう言ったね。「こちら(猫)からは話かけない」。
だからまずこちらからご挨拶をするんだけど、ついついなれなれしい口をきいちゃって、しりぞけられちゃう。by「猫からのご挨拶」(ミュージカル・キャッツより)

だいたい犬なんて使われてなんぼの生き物、使われてないと不安なんだろうし、そんな人間もいくらでもいる。いまだに小泉純一郎に期待してる奴とか、そこまでバカじゃなくても橋下徹みたいなサービス残業当然みたいのを支持してる奴とか。
でもそんな犬に親近感を覚えるのも、そんな犬を支配した気分になるのも、どちらにしても犬好きってのは・・・。
犬が死ぬ映画を見に行って、犬が死んだって犬が死んだって言って泣く、そんなトンマな犬好きを、「バーカでー」って見物に行くくらいのつもりで観に行ったのよ。
 
P1000001.jpgしかしなー、見終わって帰り道にアピタに寄って弁当を買って、レジに並んでふとむこうを見たら靴下の特売の特設コーナーがあってさ、「子供ソックス」とか書いてあるの。それを見て、あれ?っと違和感を感じたときに「お箸お付けしますか?」って聞かれて、「お願いします」って、思わぬ涙声。どうしちゃった、俺?

この映画の何がいいかっつーと犬の十戒自体もいいんだけど、その十戒が伏線になったエピソードがいくつもある、ああ、十戒が伏線だね、って油断してるとそのうちのいくつかのエピソードが伏線になったエピソードがまたあって、そのうちの一つのエピソードが最後の大団円の伏線になってたりして後半の畳み掛け方にひきこまれていくものがあった。その引き込み方が半端じゃなくて、リサイタルの場面で画面の客になりきったんだろう、演奏終了で拍手したおばちゃんがいたくらい。俺もこの界隈で相当映画を見てきてるけど、
そんなの初めて。

なんでそんなことになっちゃうかを考えると、この映画がペットとはなにかというテーゼを明快に提示しているからだと思う。泣けるのは犬が死んでかわいそうだからじゃない。
思い知らされるからなんだよ、自分を愛してくれた存在を、自分がいかに疎かに扱ってきたかを。人間の数倍のスピードで生きるペットはそのシンボル。
その向こうにはまだ残された時間のある、これからいっぱい愛するべき存在がいるんだ。
PR
Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.03.08,Sat
静岡東宝1階で20:30の回。

原作は知っててドラマは未見なんだけど、何の予備知識もなくても
きちんと分かるようになっていると思う。その反面、説明口調の説明場面とこの映画の本筋から考えたらいてもいなくてもいい人が目に付いた。
ドキドキする場面もなく、ぼけーっと眺めてるだけでするする話が進んでいく。
なんの仕掛けもない。一言で言えばありがちなドラマ。
そこに映画だからこそ許される山崎・山下の地味なやり取りが加わっただけ。
でもそんなナルシストを演じてる暇があったら黒崎のここにいたるまでのエピソードをもうちょい充実させて欲しかったような。
Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.03.07,Fri
静岡シネギャラリー右側で16:45の回。客入りは10人。

静岡県民にとってはボサノヴァといえばカサノヴァだろう。俺にとってもボサノヴァってラジオパーソナリティのボサカサの延長にあるもの。
ボサノヴァってよく聞くし、好き。よくJ-WAVEで流れてて、つい聞き入って、それをブチ切る形でFM-Hi!のどうでもいい番組が始まると本当にむかつく。FM-Hi!は自社制作なんかせずに一生J-WAVEをネットしてろって思う。
でも、ボサノヴァという音楽についてはあまり知らない。
そんな興味で観に行って、すっかりボサノヴァにハマって帰ってきた。
とりあえず今はsky.fmのBossa Nova Samba Jazzを聞きながら書いてる。

今日は観る環境がよかった。平日の夕方、軽くビールを飲んでからこの映画を観たら、気分はすっかりイパネマ海岸でリゾート満喫中。海辺でうたた寝してたら、誰かがどこかで誰に聞かせようというわけでもなくギターを弾いているのが聴こえてくる、って感じ。

映画としては完全なドキュメンタリーで、ボサノヴァの創成期からの歴史を当事者に語らせ、音楽の特徴を評論家に解説させる。
トキワ荘を中心にした日本のマンガ文化創成期を思わせるような内容。情熱と出会いとキッカケでムーブメントがおきていく。
うーん、出会いというよりは傍にいる人が朱に交われば赤くなる的な、そういう変化をしたといった方がいいだろう。
こういうのは世の東西を問わないなぁ、と。

あと、今まで「なんかいい感じの曲」としてその場限りのBGMといて聞いてきた曲ってのが、実は結構記憶に残っていて、それがやっぱりボサノヴァの中ではスタンダードだったってことも分かった。いや、今歌えって言われたら歌えないくらい記憶の底にある曲なんだけど、聴いたら思い出す、そんなのが4曲あった。
つーかそのうちの1曲が今sky.fmで流れてるんだけどさ。
Frank Sinatra & Antonio Carlos Jobim - Quiet Nights Of Quiet Stars
Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.03.01,Sat
静岡東宝3階で20:00の回。客入りは20人ほど。

今年も50本以上映画を見るだろうけど、過去の経験でいえば5本の指の中に入る。

北海道の大学の学生プロレスにマジメ学生が入部、でも様子がおかしい。
学生プロレスはよく知らないけど、静岡だともう10年も前になるか、石川孝士がWARを離脱して東京プロレスを作って興行したときに人数が足りなくてJWA東海というアマチュアプロレスを前座にやったのよ。これが東京プロレスよりも面白くてね。そんなことはどうでもいいか。

秀逸なのは主人公の五十嵐が目を覚ましてからの不安を忠実に見せたこと。
この衝撃的なシークエンスのおかげで、すべてのドラマがその日に初めて出会った初対面の人との出来事であるということを常に意識させられた。
印象的なエピソードはいろいろあるけど、知ってることと覚えてることの違い、そのギャップにはさまれて、知ってるだけのことを覚えている人と交わっていく姿に、違和感とも親近感ともいえないものを感じた。世の中に馴染めない部分が多々あるけど、適当にあわせながら生きてる、そんな感じじゃないのかな。

バスで4回同じ話をしたあたりも強烈なエピソード。このうち2回を見たわけだ。
朝岡麻子は4回目に、コクられたのは2度目だと言ってる。でも4回目はコクってないし、五十嵐にしてみれば1回目とまったく一緒の場面。でも1回目は麻子はコクられたと思ってない。他の2回はどんなだろう?

結局俺たちが認識している現在や記憶してる過去ってのは、気の持ちよう、あるいは相互認識によっていくらでも変わってくるという不確かさ、恐ろしさを再認識させる場面だ。

ただ、肉体を使ったパフォーマンスは、それ自体が肉体に訴えかけてくるもの。
理屈で語るにはふさわしくない映画でもある。学生がプロレスにのめりこんで生き生きとしている様子を、役者がこの映画にのめりこんでいきいきと演じている、その雰囲気が伝わってくることだけは確かだ。

似た設定の映画に「50回目のファーストキス」があって、これに似た印象を持った。ハッピーエンドとはたった一つではなく、人生の数だけハッピーエンドがある、そのことを教えてくれる。
Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.02.28,Thu
「子供向けテレビ映画」

静岡ミラノ1で19:00からの試写会。
SBSファミリーサークルの主催。上映前にロビーにいるとどこかで見たようなしょぼくれたおっさんがうろうろしてる。で、始まってその正体が分かった。司会の国本良博アナウンサー。ひえー、珍しい、と思ったら、やはり20数年ぶりの試写会の司会とのこと。
つーか、全然生彩がないんだけど大丈夫?今晩自殺してもおかしくないような雰囲気だったんだけど。

上映時間88分。よく解釈すればテレビ放送を目的に作ったか、
悪く解釈すれば、冒頭の「ボクも君たちと同じような普通のガキだった」っていうような台詞から見て取れる集中力のない普通のガキ向け映画。

テレポーテーション能力が突然湧き出て、スフィンクスの上で昼寝したり、銀行の金庫に忍び込んで泥棒したり、数十センチ先のテレビのリモコンを取りに行ったり。
しかしそんな「ジャンパー」達を数世紀にわたって追い続ける秘密結社に目をつけられてしまう。

まぁ最初から最後までギリギリ集中力を切らさないような出来にはなってる。
結局ガキ向けだからガキのオイタが正当化されて、それに歯止めをかけようという大人が過小評価&悪者化されちゃってるのが馬鹿馬鹿しくて、最後にうとうとっとした瞬間に突然終わっちゃったからオチを見てなかった。

映像はなんか爽快感がないっつーか、とんでもないところにいるのに、よくある空撮画像にちょいと一筆加えました、程度のものが多かった。
どこにいるのかだけが描かれて、そこにいることがどんなことなのか、なにがそこから見えるのかとか、そういうものが少なかった。
ネタがみえみえのマギー司郎の手品を見てるような感じ。かといってSFXというネタが知れた後はマギー司郎のような味もなく、ただ手段の絵だけを見せられて、そこから生じるはずの効果がイマイチ感じられなかった。

メールマガジン静岡銀幕週報登録はこちらから
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
フリーエリア
最新CM
[01/18 MichalAttip]
[01/17 Viktorianfiny]
[11/17 card]
[10/16 NONAME]
[09/01 わんの]
最新TB
プロフィール
HN:
RRD ◇3MranranlY
性別:
非公開
自己紹介:
静岡銀幕週報原稿下書き用のブログ
http://www.mag2.com/m/0000227749.htm
その他の備忘録
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]