忍者ブログ
http://d.hatena.ne.jp/RRD/ に移転しました
Posted by - 2025.03.16,Sun
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.05.10,Sat
「日本にはない、黒歴史をエンターテイメントに出来る強さ」

静岡ミラノ2で19:35の回。客入りは6人。少ないっちゃ少ないけど、雨も降ってたし、下手すりゃ貸切かと思ってた。
この6人のうちの何人が涙したかは分からないけど、場内が泣いてる雰囲気は客入り6人の映画とは思えなかった。6人ともが明るくなるまで残ってたし、4人は明るくなっても立ち上がる気配もない。
それくらい叩きのめされる映画だ。

なにに叩きのめされるかといえば、まず、巻き込まれる理不尽さに。次に戦いでの無力さに。さらに愛するものの重さに。そして命を輝かせる誇りの美しさに。

決死の決戦を前に故郷に向かって土下座。こっちじゃなかった、向うだ、いや俺の故郷はこっちだけどお前のは向うだ。で、背中合わせで土下座する姿は滑稽、で、振り返ると号泣してるとか、このあたりの笑いで弛緩させて泣かせに持っていくことろは本当に韓国映画に共通する上手いところだし、そんな泣かせ芸には事欠かない。

描写としては残虐さが目に付く。ただ必要な水準での残虐さではある。丸腰の市民への無差別発砲。直前には兵士の人間味が描かれる。これは多くの武力弾圧で記録されている普遍の出来事といってもいい。命令ひとつで人間ではなくなる兵士、それを育てたのが市民軍を率いたアン・ソンギである矛盾。その最期は当初から予言されていた。「暴徒と区別が付かないから送ろう」と。
アン・ソンギの教えは軍の中で通されたのか、途絶えたのか。支配者に都合のいい部分だけ残ったのだろう。

事実を基にしているとはいえ、コミカルなやりとりも交えて恋愛・兄弟愛・親子愛を描いたフィクションであることを忘れてはならない。時々フィクションであることを忘れさせる出来ではあるが、市民武闘派ともいうべき存在に肩入れしすぎたがゆえに、違和感を感じさせる部分も少なくなく、その違和感が「あ、フィクションだっけ」と目覚めさせる役割を果たした。
その最たるものが、「私たちを忘れないでください」という街宣。市民の大多数と「私たち」が乖離している事実をクライマックスに突然突きつけられる。主要登場人物の周りしか描かれていないために、全体がどうなってるのかがまったく分からなかったし、その描写はこのストーリーに都合が悪かったのだろうとも邪推する。
当然のごとく関わったであろうし、特殊部隊を送ったとも言われる北朝鮮についてはまったく触れられていない。

こうした事件の本質は自己を通して散っていった者にではなく、運動に関わり傷つきつつ闘い通さずに生き延びた大多数の者にあるのではないかと思うし、最後に印象的に映された、生き残った者だけが悲しみの瞳で写る写真がそのことを表しているのだろう。

それも黒歴史を直視してエンターテイメントに出来るまで消化できるからこそ描ける境地。
一方で日本人は黒歴史を直視できず逃げ回ってるだけ。
謝罪して逃げる奴、開き直って逃げる奴、無知で逃げる奴、屁理屈で逃げる奴。
その上にくせに「韓国はなにするか分からない、丸腰の自国民を銃撃しちゃうから怖い」なんて書いてるのを見ると恥ずかしいとすら思う。
こういう奴は大正の米騒動で同じように日本軍が丸腰の市民に発砲して30人ほど死んでるなんてことも知らないんだろう。
PR
Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.05.09,Fri
2008051008190000.jpg鮭のカマと皮。これがこの量で100円つーんだから世の中捨てたもんじゃない。つーか、捨てる部分だけど。
もちろん朝のお茶漬けだけじゃ食べきれないので、前の晩に半分を生姜醤油で煮て食った。
残りに塩を振って翌朝。


2008051012560000.jpgうーん、初めて買ったピンクソルトを使ったために塩の分量を間違えた。粒が大きかったからもっと多かったように感じた。
しかも味見をした時点でお茶がぬるくて生臭くてダメだった。
温めなおして、醤油を追加して食える味に。
脂が多くて、皮なんかトロトロで、なかなかの掘り出し物。
もっとしっかり塩をしておけばよかった。
Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.05.08,Thu
確かに子供の頃、「じゃんけんほったらけっつ馬のくそ」という掛け声でじゃんけんをしてた。函館育ち。
アイコの時は決着付くまで「馬のくそ」連呼。
で「じゃんけんほったらけっつ」を検索してこんなにヒットしたのにはびびったけど。

でも一方で「"えーよ"で決めるべ」つって「えーよっえっ」ってじゃんけんをしてた記憶もある。ところが”えーよ”とか”ええよ”とかで検索しても全然ヒットしないんだよなー。
これが日本のインターネットの限界。なにが集合知だ。誰も言わなければ、あったことがなかったことになる。ネットに何でもあるわけじゃない。逆にネットにあることが真実ってわけでもない。
だから積極的にアリバイ証明のように、ネットに書く義務があると思う。

ところで、「馬のくそ」と「えーよ」をどう使い分けてたのか、まったく記憶にない。どういう掛け声をかけるか、事前に打ち合わせた記憶もない。場の空気で決まってたんだろうか?何の疑問もなく、息が合ってたのか?

似たような事例で「竹に短冊七夕祭り」ってのがある。
函館には七夕の晩にこどもがちょうちんぶら下げて集団で家を襲撃して菓子を奪って歩く、和製ハロウィンのような風習がある。
「竹に短冊七夕祭り」と囃すんだけど、そのあとに「オオイヤイヤヨ」という謎の文言が続く。で、「ロウソク一本ちょうだいな」と。

この七夕の風習をネットで数年前に検索したら、ことごとくこの「オオイヤイヤヨ」が「大いに祝おう」と変換されて紹介されてた。
そもそも七夕って祝うもんじゃねーんじゃねーの?とも思うけど、「オオイヤイヤヨ」よりは意味が通じる。でも「大いに祝おう」とは明らかに違う「オオイヤイヤヨ」は実在したし、万が一にでも重大な文化的な価値が存在しないとも限らない。

ふと思って今日検索してみたら「覆いはいやよ」「多いはいやよ」説をネットに見ることが出来た。ネット人口が増えた賜物だろう。
でも「大いに祝おう」勢力に比べれば微々たるもの。なにで見かけたのか忘れたけど「追い(かけられるの)はいやよ」説もあったはずだし、俺のニュアンスとしては「”おお、嫌”は嫌よ」説を唱えたい。

こういうことを積極的に書いていかないと歴史がネットによってどんどん変えられちゃうような気がして、おおイヤイヤよになっちゃう。
Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.05.07,Wed
2008050708240000.jpg前日の晩飯の残り・・・ではなくてこのためにあえて残しておいた。
もたもたしてて熱が通り過ぎちゃった。十分に旨かったけどね。
でもやっぱりヅケを半生で茶漬けにするには手際のよさが肝心。お茶かけて即食うぐらいじゃないと。
Posted by RRD ◇3MranranlY - 2008.05.07,Wed
映画の感想は映画を見た後にメールマガジンを出していることもあってほぼすべて書くけど、本のレビューは書く理由もないし、数も多いからよほどのことがない限り書かない。

しかしこの「下流は太る」ISBN-10: 459405577Xはひどい本だ。さすが扶桑社というべきか。
「下流社会」がベストセラーになった三浦展の監修による。

序盤は結構まともなことを書いている。安いジャンクフードほど太りやすいのは事実だ。
しかしその後がひどい。下流層は食生活に興味がないし、知識も改善する意欲もない、と書きながら、そのあとの章では専門家を担ぎ出して下流デブの食生活を検証し、こういわせている。食生活を改善しましょう、と。
なんのこっちゃら。その意欲がないからデブってるって直前に書いてるじゃん。

結局、ただ下流デブを笑いものにしてるだけなんだよ。
悪質だよな。

大体のところ、動物をみれば分かるけど、動物は食えるものを食いたいだけ食ってる。そこには知識も意欲もない。
でも野生で肥満の動物はいないわな。愛玩動物と人間だけだ。

愛玩動物と人間が肥満になる原因は満腹中枢に異常が起きているからなんだよ。
下流と肥満をテーマに取り上げるならそこを指摘すべき。
下流で不安だから、ストレスが満腹中枢を破壊していくらでも食えるような状況に追い込んでる。肥満こそが「現状で満足してます」とかのインタビューが強がりであるなによりの証拠だとなぜ書けない?

上流はジムに通ってるからやせてるとか、アホかっつーの。
俺が今通ってるジムは今は落ちぶれて安めのジムだけど、20年前は名士の社交場だったそうで、その頃の生き残りが何人かいるんだけど、みんなびっくりするようなメタボだよ。
カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
フリーエリア
最新CM
[01/18 MichalAttip]
[01/17 Viktorianfiny]
[11/17 card]
[10/16 NONAME]
[09/01 わんの]
最新TB
プロフィール
HN:
RRD ◇3MranranlY
性別:
非公開
自己紹介:
静岡銀幕週報原稿下書き用のブログ
http://www.mag2.com/m/0000227749.htm
その他の備忘録
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]